薬店「漢方鼎」について

薬店「漢方鼎」は東洋医学の漢方と鍼灸を融合して総合的な体質改善や治療を行います。

併設している鍼灸院では舌診・脈診・腹診・望診・問診といった漢方の診断プロセスに則って、一人ひとりの患者様の体質や病気の本質を見極めます。
薬店と鍼灸院が連携してはじめて最善の方法を導き出すことが可能なのです。漢方薬や漢方のお茶、一般用医薬品のみのご購入もいただけますが、漢方薬の効果を引き出すには、上記診断法が必須です。薬局のように病名や症状だけお聞きしてお出しすることはできません。

また、薬だけで改善する病気もあれば、鍼灸を合わせないと効果を発揮できない病気もあります。

実は診断法は漢方と鍼灸、中医学など微妙に違います。治療にあたっても、この症状は漢方でとる方が手っ取り早い、いや鍼灸だなど、それぞれの担当者同士でもめることがあります。いわゆるカンファレンスのようなものをその都度行って役割分担を決めて治療に当たります。

とにかく、一度相談をお受けになってみてください。

概要

店名 漢方鼎
設立 2017年1月
所在 千葉県成田市不動ケ岡2026-1
内容 生薬由来の医薬品の販売と漢方相談など

※漢方薬は、一般的に「煎じ薬」というような高いイメージがありますが、当店で扱っている漢方薬は第2類・3類に分類される市販薬になります。
 価格は通常の薬局やドラッグストア等と同じです。

漢方との出会い

私は今から40年前、大塚敬節先生の教科書を使い傷寒論や金匱要略に基づいた(吉益東洞の)古方派の漢方を学びました。その際の師は奥田謙蔵先生に学んだ藤平健先生や小倉重成先生です。先生達は千葉大学東洋医学研究会で広く医師や医療関係者、一般に対して漢方を広めてこられました。ちなみに加齢性白内障に「八味丸」を流行らせたのは藤平先生ですし、玄米菜食縄跳び千回を提唱し患者さんたちを治療されていたのが小倉先生で、千葉においてはかなり有名な方々です。

そして、これらの先生に引き合わせてくださったのが、関東鍼灸専門学校開校(当時の理事長)の小林三剛先生です。先生とは学校設立以前からのお付き合い(著書の編集をお手伝い)で、前の東京易占学校校長でもありました。

他にも東洋医学研究会に縁のあり、お世話になっている先生方に(社)全日本鍼灸学会千葉大会の際に大会長をお願いした松下嘉一先生、風邪の初期症状で先生の右に出る方はいない鎌田慶一郎先生、国際的に有名で千葉県蓮沼で開業されている秋葉哲生先生などもおられます。

現在、千葉大学東洋医学研究会は千葉大学大学院医学研究院「和漢診療学講座」と名称を変えて千葉大学准教授で日本東洋医学会認定漢方専門医でおられる並木隆雄先生を中心とした優れた講師陣によって引き継がれております。先日、私が会長を務めていた千葉鍼灸学会に並木先生をお迎えして、今後の千葉県における病院(主に漢方医のいる大学病院や診療所など)と鍼灸院との連携についてお話をいただきました。そのお話の中で、地域包括支援のチーム医療の中に鍼灸が含まれたのを機に、東洋医学である鍼灸と漢方を活用して支えあう構図を模索したいという構想をお聞きしました。

兼ねてより私も、パーキンソン病の共同研究や早期認知症学会でもお世話になっている湯浅先生(鎌ヶ谷総合病院)や、榊原先生(東邦大医学部佐倉病院)のお話をお聞きし千葉県におけるオレンジパスに関心があり、何かできたらと考えておりました。今回、漢方に特化した薬店を開くきっかけになったのは、こういった背景があったからで、何か「関東地域における病鍼連携」ができないだろうか?という動機が後押ししているものと思っています。

 漢方鼎 酒井はり灸院 代表 酒井茂一

<<千葉の先人たち(千葉大学 大学院医学研究院 和漢診療学講座)>>

漢方の考え方

漢方の考え方は、薬になる食物をその時々の調子に合わせて摂取するということにあります。また、人の体は季節によっても1日の時間によっても常に変化していますので、それに対応した暮らしをすることが重要です。食べること、寝ること、住まうこと。あらゆる行動が自然の理にかなっていることが大事です。それを外すと、身体は病気に傾きます。つまり、それ(生活習慣)を見直し、正しく過ごすことで健康な身体を手に入れることができるのです。食養生と言われているようなものは、口から入ってくるものを管理するということです。口から入ってくるものは、目に見える食事や薬になるものだけではありません。目に見えない「気」もあります。入っていくる部分は口だけではありませんが。

漢方の正しい診断方法「望・聞・問・切」

漢方や鍼灸では「望・聞・問・切」という診断手法(四診)によって患者さんを分析診断します。

顔や身体を外から観察する
声や音を聞いて響き方を感じる
病態把握のための質問をする
身体に触れて脈やお腹を調べる

漢方薬は証に基づいて処方されます。その証をたてるのに必要な情報が上記の4要素です。しかし、薬局等ではお客様の体に触れることは医師法違反なのでできません。在宅で医師と連携したチーム医療の中で湿布薬を貼る程度は問題ないようですが。よって、通常は個体を無視した病名による選薬が行われているのが現状です。

しかし、これでは正しい証は得られませんので、効かないことも多々あるようです。「漢方薬は長く飲み続けなければ効果が発揮できない」というのは嘘であるというのをご存じですか?葛根湯などの風邪薬は六病位という分類でいえば比較的軽い部類なので、数分ないしは数時間ですぐに効果が表れます。不妊治療などでも当院では15日を単位に考えています。

つまり、その位同じ薬を飲み続けて何らかの症状の変化が無ければ証が外れている(処方の間違い)と考えます。実際、ほぼ8割の方は変化します。また、何らかの変化があれば、証が変わる(変動する)こともあるので、その都度、診立て直しを行う必要があります。同じ薬を直接対面せず四診(診断)もせず通販で購入するなんて私には無謀に思えます。

漢方カルテ

右図は当薬店(鍼灸院)で使っているカルテの一部です。このようにお腹と舌と脈など多岐にわたって観察・診断を行いますので、初診時は時間がかかります。特に不妊症の診断にはこれとは別に3枚のカルテを用います。必ず事前にご予約願います。

子宝漢方のお薦め

妊娠するために最初に考えなくてはいけない「質のいい卵を育てる」にはどうしたらいいでしょう?それは、毎日の生活習慣や食生活を見直さなくてはいけないかもしれません。普段何気なくやっていたことが、結果的に妊娠しづらい身体を作っていたということもあります。あなたの体質を中医学や漢方、鍼灸など、多面的に観察し、診断をすることで妊娠し易い身体を作っていくという作業を行います。

アトピー性皮膚炎の改善

寝ているうちに無意識で掻いてしまう。その繰り返しの毎日。「アトピー性皮膚炎」で憂鬱な日々を送っている方々はたくさんいらっしゃいます。でも、鍼灸と漢方や保湿機能に優れた化粧品などと組み合わせると、ある程度痒みを抑えることができ、かなり改善が見られるケースも多くあります。

花粉症は予防が大事

症状が発現する前に。その季節が始まる前に治療を開始すると、案外楽に季節を過ごせるようになります。もちろん個人差はあるのですが、薬で聞きにくい場合は鍼灸(皮膚を少し軽く刺激する程度)を組み合わせると、不快な症状の軽減が得られ、かつ効果がすぐに感じられる場合が多いです。

とにかく一度相談を 症状からアプローチする漢方や鍼灸は病名にこだわりません。つまり、どんな病気でも対応できます。だから当所には神経難病や癌、治らない(一生管理が必要な病気)の患者様が多く来院されます。諦めずに、一度ご来店いただき、ご相談くださいますようお願い致します。