人間特有の背骨のS字カーブは、2本足で立って歩くた
めに必要な変形です。背骨と背骨との間にある椎間板が、
前にカーブしている所は前方が、後にカーブしている所
では後方が厚くなって背骨にかかる体重を和らげたり内
臓を保護しています。
ところが、このS字カーブは姿勢が悪かったり老化で変
形したりして崩れると、まわりの筋肉や靭帯に無理が生
じます。その結果、腰痛や肩こりを起こす原因を作るの
です。
また、背中の障害から内臓の働きに影響を与えることも
あります。逆に内臓の疾患で背中が痛くなることもあり
ますが、軽い機能障害程度なら鍼灸の治療で回復します。
特に、慢性の胃腸疾患や肝臓病などに効果があります。
ただし悪性腫瘍など処置が遅れると危険な場合もあるま
すので、事前に適切な医療機関の受診をおすすめします。
背中の痛みといっても、ひどくなると神経痛のように神
経が支配している領域(腰の部分から出る神経なら足に、
肩甲骨のあたりなら肋骨のあたりにまで痛みやしびれと
いった症状がでることがあります。
鍼灸院には背中やお腹に椎間板の手術痕がある患者さん
などもたくさん来院されますが、鍼は背中を切り開かな
くても有効な刺激を悪くなっている部位に直接与えるこ
とが出来ますので即効的で有効な治療法といえるでしょ
う。