得意とする治療

得意な疾患

不妊治療のエビデンス(4)

注意:当資料は成田市が毎年開催している「健康・福祉まつり」において酒井が講演したものです<無断転載禁止>

ARTに鍼灸治療を併用すると妊娠率が高まる

明生鍼灸院 鈴木裕明、高橋順子、小林美鈴 竹内病院トヨタ不妊センター 越智正憲

ARTにおける妊娠率は30%で、ARTを3回以上繰り返し行い妊娠に至らなかった者の4回目以降の妊娠率は10%以下となり、それ以降、回数を重ねるごとに妊娠率は低下する。

対象患者57症例に対し、鍼灸治療を一定期間(3ヶ月以上かつ治療回数21回以上)の継続治療を行った後、ホルモン補充周期を用いた子宮内膜調整法を行ったものに対する鍼灸治療の効果について検討。

結果、57人中、子宮内膜の形状が一定の基準(6mm以上、3層構造)に改善した者は31人(54.4%)となり、一定の基準に至らなかった者は26人(45.6%)。

子宮内膜形状が改善された31人が凍結融解胚移植を行った結果、31人中妊娠に至った者は14人(45.1%)、妊娠に至らなかった者は17人(54.8%)であった。

鍼灸治療が子宮内膜改善に有効であることが示唆され、ART単独治療では10%以下のものが、鍼灸治療併用では45.1%と妊娠率において有意な差がみられた。

こちらでも「健康チェック表」での確認を行っており、各項目の分類では、8番の「手足が冷える」が最も多く、次いで43番の「肩や首筋がこる」、5番の「下痢、あるいは便秘をする」、40番の「月経の時、体の具合がわるい(痛み・イライラ)」の順になり、女性特有の症状が影響していると考えられた。
つまり、不定愁訴が不妊症という状態に密接に関係してくるということがわかった。

< 前の記事     一覧へ     後の記事 >