コラム
病鍼連携
当院ではパーキンソン病(PD)の患者様が多く来院されます。
昔「パーキンソン病に対する鍼灸治療の効用に関する共同研究」というのを鎌ヶ谷総合病院で行っていたからというのもあります。
先日PDの疑いのある患者様がお見えになり、鍼灸治療を開始しました。
まだPDと確定しているわけではないのですが、確定した場合一生続けなくてはいけない服薬などに関するお悩みなどがあり、現在かかられている神経内科の先生との多少ぎくしゃくしたやり取りがあったなどとお聞きしたのでセカンドオピニオンに相談するという選択肢もあるのでは?と提案しました。
同意されたので早速いつもお世話になっている鎌ヶ谷総合病院の難病脳内科・難病脳内科特別外来 ALS相談室におられる湯浅先生に紹介状を書いて先生に直接メールのやり取りをして予約担当の方から患者様へ電話連絡していただきました。
相談できる知り合いの(大)先生がいらっしゃるというのは実にありがたいことで、病院での治療内容や経過を随時お聞きすることもできるので大変助かります。
こういった患者様を介した病院と鍼灸院(漢方薬店)間に於ける情報のやりとりがスムーズになるというのは東西医療の連携という点で理想なのではないかと思います。鍼灸師の長谷川先生が唱える「病鍼連携」というやつですね。
そのために必要なツールは「医療情報提供書」でしょうか。鎌ヶ谷総合病院では紹介の無い方は予約できないようになっています。地域医療を支える地域連携の中核病院ではこういうシステムを取っているところが多いです。
鍼灸への理解が深まり、こういうことが普通にできるようになるのが私の夢であり理想です。