院長コラム

院長のよもやま話

認知症の地域体制構築モデル事業

認知症医療連携シンポジウムに参加してきました。鍼灸の基礎研究や臨床研究などで個々にお付き合いいただいていた先生方(医師やコメディカルスタッフ)がおりましたが、昨日点と点だったものが神経ネットワークが結ばれたごとく一気に線になったように感じました。

いや、既にこのネットワークは動き出していたのかもしれません。それに気づき、昨夜から興奮が続いています。帰宅が遅かったので数時間しか眠っておりませんが、頭は冴え今後の展開を頭の中でシミレーションしています。

下の写真は千葉県認知症連携パスというものです。講演はこのパスを介して実施される地域体制構築モデル事業に関してです。千葉県認知症対策推進協議会が中心になって活動します。

病院同士の医療連携に留まらず、介護や福祉事業とも、更には自治体主導で「認知症コーディネーター」を養成し、医師会とも連携して認知予備軍をも含めた包括的な認知症患の囲い込みを行おうというものです。

現在連携シートの図式には鍼灸院という文字が含まれておりませんが、明記されていないだけで内容的には含まれているのと同じです。

今後、多職種が認知症患者の生活支援のために必要な情報共有を図るため「オレンジ連携シート(仮称)」を通じて病院や介護施設等々と連携し、適切な医療支援・サービスが行われます。これは今まで行ってきた脳やパーキンソンに関する鍼灸の研究が神経内科領域において拡大していくかもしれません。

 

昨夜は東邦大学佐倉病院の医師と認知症患者の周辺症状の話になり、夜間頻尿というのが出たのですが、、これに関しては鍼灸が効果的で多くの臨床研究があり有効性のエビデンスが確立されているといったお話をしました。

大変興味をもっていただいて、脳波や漢方薬などでも共通の知人があったために話は途切れることがなく続いてしまって・・・懇親会会場だったもので他の出席者との名刺交換の邪魔をしてはいけないと、その場は中断してお別れしましたが、今後の病鍼連携をお約束させていただきました。

とにかく、まずは神経内科領域における共通の認識を我々鍼灸師がもつことが先決かもしれません。その意味では今年の「早期認知症学会の学術大会(千葉県)」の位置づけは重要で、その第一歩の取り組みと言えるでしょう。

ちなみに今回、金曜日から3日間行われる講演やシンポジウムですが、鍼灸師は医師と同じ扱いになりますので全て拝聴することが可能です。一般市民は医療講演会と音楽の夕べなど半日参加になります。

別会場を使ってのパーキンソンセミナーは千葉鍼灸学会が行う予定で、我々鍼灸師が、このオレンジパス連携に食い込む第一歩の事業となるでしょう。

今後の印旛郡市医師会と鍼灸師会、鍼灸マッサージ師会との共和というのが鍵になるか?!

治療室でいつも来院されている患者さんが「あれっ?何かいつもと違う・・・最近少し変だなぁ?」と気づくことが多々あります。そんな際に、家族と相談し、病院の先生に診ていただいて早く適切な処置がお願いできるようになればと思います。

今後は認知症462万人時代に(自分も含めて)どのように国や地域が関わっていくかが重要な課題になるでしょう。

我々鍼灸師も少しでもお役に立てればと思います。

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